あと施工アンカー(あとせこうあんかー)とは
打設後のコンクリートに孔を開け、この孔にアンカーボルトや鉄筋を固定することです。
大規模修繕工事では、作業足場の壁への固定(壁つなぎ)などに利用されます。
●エアコンの室外機を置く架台を壁面に付ける、また既設のコンクリート構造物に増し打ちするために、鉄筋を差し込むなどの場合に施工します。
●孔の中で広がることで、物理的に抜けにくくするものを「メカニカルアンカー」、薬品が化学反応を起こして固まることで、コンクリートから鉄筋などを抜けなくする「ケミカルアンカー」があります。
●メカニカルアンカーには、頭の部品(芯棒)をハンマーで打ち込むことで、奥が広がり抜けなくなる「オールアンカー(芯棒打ち込み式)」、アンカー内部の部品を打ち込み棒を使用して打ち込むことで、奥が広がる「内部コーン打ち込み式」、アンカー自体を打ち込むことで奥が広がる「本体打ち込み式」等があります。
●ケミカルアンカーは、硬化剤、樹脂、骨材などが入ったチューブやガラス管を孔に入れて、差し金に使う鉄筋などで容器を壊し、かき混ぜることで化学反応を起こして、鉄筋を固定するアンカーです。
●ねじを回していく事で、プラスチックのプラグの奥が広がるアンカーもありますが、薬品や金属で固定されるアンカーよりは強度は低いです。
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本体打ち込み式のアンカー。
右側を打ち込むことで、左側の部品がアンカー内に入り込み、切れ目が入っている部分を広げる。
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本体打ち込み式アンカーの先端が広がった状況。
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内部コーン打ち込み式アンカー。内部の赤い部分を専用の棒で打ち込んで先端を広げる。
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オールアンカー(芯棒打ち込み式)の例。
わずかに大きく開けた孔にアンカーを挿入し、左側の芯棒を打ち込んで右側の拡張部を開くことで抜けなくなる。
上がユニクロ加工(光沢クロメート処理)、下が亜鉛メッキ加工。
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ケミカルアンカーの例。削孔・清掃後にガラス管を挿入し、寸切りボルトでガラスを割ってかき混ぜながら反応させていく。
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