大規模修繕工事用語辞典「りぺあぺでぃあ」 ケミカルアンカーとは

ケミカルアンカー(けみかるあんかー)とは

ケミカルアンカー(けみかるあんかー)とは

 

あと施工アンカーのひとつで、鉄筋などを躯体に後付けしたいときに用いるアンカーのです。

 

●「ケミカルアンカー」という名称自体は、日本デコラックス株式会社の商品名です。 本来の名称は、「樹脂系あと施工アンカー」ですが、ケミカルアンカーの呼び名のほうが広く使われています。 
●ドリルで開けた孔にケミカルアンカーを入れて、アンカー筋を穴に差し込むと同時にケミカルアンカー内部の材料が混合して固まり、アンカー筋を固定するという方法です。
●骨材・樹脂・硬化剤を主材料とし、ガラスなどの管に入っています。その管自体をアンカー筋が砕いて、中の材料が混ざり合って化学反応を起こし、硬化します。砕かれたガラスも骨材になります。
●マンションの改修工事でも、手摺の補強、格子の設置などの際に使用することがあります。
●躯体打設時に埋め込みにするアンカーよりも強度は劣るので、使う場所には注意が必要です。
●あと施工アンカーには、ケミカルアンカーの他に、打ち込んだ先端が広がることにより摩擦で固定される「メカニカルアンカー」があります。
●同じ様に使用されるものに、「コンクリートプラグ」がありますが、プラスチックで出来ている(なかには金属もあるが)などの理由で、ケミカルアンカーなどのあと施工アンカーには強度は及びません。

 

強度は、ケミカルアンカー>メカニカルアンカー>コンクリートプラグ です。

 

 

 

ケミカルアンカーの例。削孔・清掃後、ガラス管を挿入し、上から寸切りボルトや異形棒鋼でガラスを割り、かき混ぜながら反応させていく。

<写真>
ケミカルアンカーの例。
削孔・清掃後、ガラス管を挿入し、上から寸切りボルトや異形棒鋼でガラスを割り、かき混ぜながら反応させていく。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

容器がフィルムタイプのケミカルアンカー。運搬時にガラスが割れるなどの心配が減り、取り扱いが容易である。

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容器がフィルムタイプのケミカルアンカー。
運搬時にガラスが割れるなどの心配が減り、取り扱いが容易である。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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