大規模修繕工事を成功させる「1級建築施工管理技士 実地試験」

大規模修繕・改修工事での1級建築施工管理技士 実地試験

大規模修繕・改修工事での建築施工管理技士 実地試験

 

改修工事の現場管理をしているあなた、施工管理技士の資格を持っていますか?

 

まだ持っていない方も、ひょっとしたら資格の勉強中かもしれませんね。

 

勉強中のあなたは、勉強方法で頭を悩ませているところではないでしょうか。

 

 

建築工事とは、おおまかに分けて、

 

●躯体
●仕上げ

 

という2つの工事に分類されます。

 

建築施工管理技士の技術検定は、1級・2級とも、躯体工事と仕上げ工事で成り立つ「新築工事」を想定して出題されている問題が、かなりの割合を占めていると思われます。

 

1級建築施工管理技士に合格したのは、かなり前になります。

 

その時の印象は、「改修工事には関係ないことばかり覚えなきゃいけない」というものでした。

 

あなたの印象はどうですか?

 

地業ってなに」 「スランプ試験とかしないし」

 

というのが本音でしょう。

 

試験問題には、「解体工事」「改修工事」の文字がたまに出てきます。

 

しかし新築に重きを置いていることは間違いありません。

 

ではどうすればいいか?

 

それは素直に参考書や過去問で勉強するしかありません。

 

ここでは私が記憶している、1級施工管理技士の試験を思い出しながら記述していきます
2級建築施工管理技士も同様です)。

 

 

6月頃行われる学科試験はなんとか受かったとします。

 

問題は、その4か月後の10月頃に行われる実地試験です。

 

出題は大きく分けて6問(平成30年まで)あり、問題2からは学科試験同様、参考書と過去問で勉強するのみです。

 

悩むところは問題1の、「実際に経験した工事に関する記述」です。

 

あなたが実際に関わった現場において、毎年変わるテーマについて、解答(記述)していきます。

 

近年の年替りテーマは、「建設副産物」、「施工の合理化」、「品質管理」の3つです。

 

過去の工事において、それらのテーマに対してどのような対応を行ったかを答えていきます。

 

参考書などを見ても、なかなか大規模修繕や屋上防水改修工事などの例はありません。

 

これは本当にマズイゾ・・・ と思う前に、あなたがいろいろ経験したことを思い出してみてはいかがでしょう。

 

 

<建設副産物>

 

近年はゴミの減量、資源の再利用などの動きが大きくなっています。

 

その現場で、産廃やリサイクルに関して、どのような取り組みをしたかを記述します。

 

例えば防水工事なんかでいえば、ごみを出さない工法を提案したことはなかったでしょうか。

 

毎年怠けていた産廃の出し方を、いろいろな方法で頑張ったことはなかったでしょうか。

 

材料の残りの処理方法を変えて、再利用できる資源を生み出したことはないでしょうか。

 

現場にいるみんなで一生懸命、何かを分解して種類を分けたことはないでしょうか。

 

 

<施工の合理化>

 

短い工期の中で、いかに円滑に、効率的に工事を進められたかを思い出して記述します。

 

例えば材料変更などを提案し、材料の硬化時間を早めることなどをしたことはないでしょうか。

 

天候があまりよくない期間中でも、工事を進められる対策をしたことはないでしょうか。

 

通常は工期が重ならない作業を、工夫して重ねることが出来た経験はないでしょうか。

 

工事を円滑に進めるために、着工前に行ったこと、または毎週行ったことなんかはなかったでしょうか。

 

 

<品質管理>

 

きちんとしたつもりでも、数年すると不具合が生じることがあります。

 

そういうことを防ぐために、なにを行ったかを具体的に思い出してください。

 

例えば撹拌不足による不具合を防ぐために、何かを行ったことはないでしょうか。

 

タイルの剥落を防ぐために取った対策はなかったでしょうか。

 

防水層がしっかり密着するために行ったことはないでしょうか。

 

塗装の塗り回数を勘違いしないために取った対策はなかったでしょうか。

 

また、材料が搬入されたときに、品質保持の為に行ったことが何かなかったでしょうか。

 

 

などなど、日々の現場管理を思い出せば、ヒントになることが沢山散りばめられています。

 

よくよく考えてみると、新築の仕上げ工事とほぼ書くことは同じ気がしますが。

 

・・・え? なんでもっと具体的に書いてくれないのかって?

 

書きたいのはやまやまですが、この記事を見て下さった方々が、みんな同じことを書いたらちとまずいのではと思いまして。

 

そんなに沢山読まれない?

 

悲しいこと言わないでください。


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