なぜ 「ねこ」 なの??
ねこです。
にゃー・・ とは鳴きません。
たまに「きーきー」いいます。
油を注してないので。
そう、吾輩は手押し車。
工事現場で小回りの利く優れモノ。
土木の現場でアルバイトをしていた時、「ねこ持ってこーい!」 熟練作業員の方からの怒号が飛びます。
「???」 ない頭をフル回転させました。
猫の手? 孫の手? あー、あれか。
私が熟練作業員様に献上したものは、・・・熊手。
「こら―――――――!!!」 怒号が飛びましたが、顔は笑ってくれておりました。
遠くにポツンと逆立ちで置かれている、錆ついた一輪の手押し車を指さして、「あれがねこ」 と言われました。
「なんでねこなんですか?」
「そりゃ、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「あー」 スーッと納得しました。
「 ・・ ぼーっとせんで持ってこーい!」
あれからどれ程時が流れたことでしょう。
「<ねこ>の由来は、本当にあれなのか?」という疑問が生まれ、「ねこ 工事」で検索してみました。
<手押し車 ・・・
手押し式の運搬台車。
道路交通法上は軽車両(自転車と同じ)。
猫車(ねこぐるま)、猫(ねこ)とも呼ばれる。
理由として、猫の様に狭いところに入る事ができるという説もあれば、
猫の様にゴロゴロと音を立てる事に起因するという説、
裏返した姿が猫の丸まっている姿に似てるからという説もある(・・・)。>
他にも色々出て来て、何が真実か分からなくなっていた時、あの日の熟練様の笑顔が蘇りました。
「そりゃ、狭いとこやら塀の上やら、猫はひょいひょい行くだろ」
ホントの真実がどうであれ、あの日の出来事が私にとっての真実でした。
熟練様、元気にしてますでしょうか。