仮設トイレの気持ち
聞いてください。
たまに理不尽だと感じます。
管理組合が「おたくに仕事を頼みますよ」といって工事会社に工事を頼んでいる訳です。
それなのに、絶対必要なのに、「そこにあると臭う」、「それがあると嫌だ」、「なんで置くの?」等々、稀にですが耳を疑いたくなる言葉を浴びせられます。ついていればですが。
皆様は毎日ご飯を食べられますよね。
その上、出すもの出しますよね。
それは同じ生き物である工事の人達も一緒です。
しかも皆様は、建物の中の落ち着いた(場合によってはキレイに飾られた)空間で、物思いにふけってみたり、本を読んでみたり、新たな事をひらめいたり、疲れていれば短時間睡眠してみたり。
でも、私の中で用を足す人たちは、なかなかどうして、そんなにボーっとはしていません。
出すものチャチャチャと出して行ってしまいます。
それはそれはスピーディです。
それというのも、皆様の大切なマンションを綺麗にするために、それに足場の上で汗水流している仲間が待っているためです。
我々は、扉を開けて再び作業場へ向かう人達に、無言のエールを送っています(しゃべれませんので)。
どうかバルコニーの真下だから臭って嫌だなんて怒らないで下さい。芳香剤多めに置きます。
どうかあそこにあるのは目障りだなんて蔑まないで下さい。コンパネで見えなくします。
皆様のため、又、お家で待っている方達のため、工事の人達は毎日頑張っています。
どうか我々に対して、何卒、何卒、ご理解とご協力の程、宜しくお願い奉ります。
仮設トイレ一同