便利な計算方法を導く
人からみれば、「どうでもいい」と思われるかもしれませんが、パソコンやスマホの表計算ソフトで、自分なりに「あったら少し便利なもの」を作ってはどうでしょうか。
例えばこんなとき――
稀に防水シートを計算通リ注文しても、不足する場合があります。
ロスを見込んで材料積算しても、現場に架台やハト小屋が多く、床面も入り組んでいる場合などは、余計に材料を使う事もあります。
新規に納品したものしか使用できない、はたまた明日にでも必要なので、急いで発注したいときをのぞいて、会社に同じ材料の在庫がないかを見てみます。
そんな時は、倉庫をのぞいてみます。
新品ではないけれど、倉庫に在庫はありました。
しかしそれで足りるかどうか分からない。
そんなときにエクセルで、「芯の外径」と「シートの厚み」を入力するだけで、残りの長さがわかる表を作成しておきます。
例えば、芯の外径が100㎜、シートの厚みが1㎜の防水シートがあったとします。
円周率を3.1416てして、一巻きするごとに直径は2㎜増えるから、
1巻した円周は、外径が(100+2)㎜なので、102×3.1416=320㎜
2巻した円周は、104×3.1416=327㎜。 よって2巻の長さは、320+327=647㎜
3巻した円周は、106×3.1416=333㎜。 よって3巻の長さは、647+333=980㎜
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というふうに、これを芯の外径とシートの厚みを入力するだけでわかるようにしておけば、すぐに巻物の長さがわかります。
わざわざ打ち込むのが面倒という方は、普段使用する材料の表をプリントアウトして所持するか、倉庫に保管しておけば良いでしょう。
他に、工事の仕様ごとに材料計算表を作成しておけば、急ぎの時に自分で数量と材料費をすぐに算出することができます。
工事の仕事をしていると、「もっと時間があれば」「こんなことができれば」と思うことが少なからずあると思います。
こういう計算だけでなく、いろいろな雛形を作成しておくなど、自分なりに仕事をやりやすくすれば、今まで以上に楽しくなると思います。