大規模修繕工事を成功させる「みんなで説明会に出席」

賃貸でお住いの方は説明会に出ない?

賃貸でお住まいの方は説明会に出ない?

 

ある日の改修工事工事説明会での出来事。

 

分譲マンションの工事説明会ですので、出席者は当然区分所有者と思っていました。

 

開始時間になったので、管理会社の担当者が開始の挨拶を始めたところ、一人の女性が入ってきました。

 

 

女性 : 「すみませーん、遅くなりまして。」
担当 : 「いやいいですよー。部屋番号とお名前をお願いします。」
女性 : 「○○○号の△△です。」
担当 : 「あー△△さん、賃貸の方ですね。今日は区分所有者の方が対象ですから、出席しなくても大丈夫ですよ。」
女性 : 「あ・・ そうですか・・」

 

そう言い残して、△△さんは帰って行かれました。

 

皆さんはどう思われるでしょうか。

 

区分所有者は、自分たちの資産としての建物なので、維持管理をする為に修繕積立金を支払っています。

 

その為、どんな工事をするか、どこに工事を任せるか等の決定権があり、修繕委員会、業者選定のプレゼンテーション等への参加は、区分所有者に限られる事だと思います。

 

しかし、実際に工事が行われる段階になり、その説明会となれば、もう区分所有者のみの問題ではなくなります。

 

そこに住んでいるのは、マンションを買われた「区分所有者」の方達のみでしょうか? 

 

分譲賃貸として部屋を借りられている方々も、そこに住んでいます。

 

 

工事が始まると、駐車場の車を動かして頂かなければならない事があります。

 

各戸のバルコニーベランダに置いてあるものを移動して頂かなければなりません。

 

網戸を外して頂かなければならない事もあります。

 

毎日、デイサービスに行かれているご年配の方もおられます。

 

音やホコリがします。洗濯物も干せなくなります。

 

 

それらの事を御了解頂かなければならないのは、マンションにお住いの 「全ての方々」 です。

 

掲示板や配布する説明資料のみでは伝わりにくいこと、工事に入る人間のことを知って頂きたいという思いで、施工業者は工事説明会に挑んでいます。

 

どなたでも 「工事説明会」 に参加して下さり、工事の内容、工事中のお願い、どんな会社が工事をするのか、又、自分達以外に「どんな人たちが住んでいるのか」を知って頂ければ幸いです。

 

もし、どうしても決まり上の理由があり、それが不可能ならば、後日我々の説明会当日の資料を欠席者へ配布するのとは別に、賃貸の方々への管理組合の皆様からの周知も行っていただけないでしょうか。

 

 

そもそも分譲賃貸のお部屋のオーナー(区分所有者)は、そこに住まわれている方からの賃料で修繕積立金を支払っているのではないのでしょうか?

 

 

関係者全員が工事のことを本当に理解し、マンションの一大イベントである大規模修繕工事を成功に導くために頑張りましょう。

 

 

 

 

 

 

 


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