サビにくいものへの取替も検討に
鉄部の塗装を行う際、既に穴が空いているものも結構あります。
少々の発錆(はっせい:錆がでること)でも放置していた結果です。
その様な状態になって初めて、早めの処置が重要と気付く事もあるでしょう。
しかし、どれだけ注意して処置しても、間に合わない場合があります。
それは、鋼製(鉄製)の設備、特にボックス関係が外部に置かれて雨ざらしになっている場合、又は海の近くで、潮風が吹く場所にある場合です。
外部で雨ざらしになっている鉄製のボックスは、上部もそうですが、それよりも下部の腐食が顕著です。
屋根と見なされる上部よりも、何故下部が? と首をひねるところですが、雨水も上から下へ流れます。
そして何よりもボックスの内部へ溜まります。
そこにしばらく溜まっているので、当然他の箇所よりも劣化が早くなります。
こうして雨ざらしのボックスは、下部に穴が空いていきます。
雨ざらしではないにしても、潮風が当たる箇所は、やはり鉄部の劣化が早くでてきます。
海の近くの建物は、外部のみでなく、部屋内のボードを留めてある鉄製のステープル(ホッチキスの芯の様なもの)が錆びて壁材が茶色になることがあるくらい、潮風の影響を受ける場所です。
これらはいずれも、早めに確認・対処することである程度は劣化を抑制する事が可能ですが、サイクルは短く、防錆処理を施しても思ったより早く発錆する可能性があります。
費用は多少掛かりますが、そのような場所に設置されてある鋼製のボックス類を、純度が高いステンレス(SUS304)に取り替える事も考えてみて下さい。
修繕工事が竣工してからの時間と労力を考慮すれば、選択肢に入れても良いと感じます。
そして雨ざらしの箇所の場合は、出来れば内部に雨水が浸入し難い形状、上部に溜まり難い形状にする事で、さらに劣化を遅延する事が出来ます。
しかし、ステンレスも万能ではありません。
定期的な点検・清掃を行い、常に健全な状態を保てる様心掛けましょう。
サビにくいものへの取替も検討に 関連ページ
- 色々な事を想像してみる(工事中の諸問題を想像する力)
- 行きはよいよい帰りは・・・?(積荷を降ろした車はどうなる?)
- 大規模修繕の写真管理 もれを防ぐ3つのポイント
- 「お知らせ」を分かりやすく書くには?
- 賃貸でお住いの方は説明会に出ない?
- もしも会社の都合を最優先で工事をする会社があったなら・・・
- 車に付く塗装は上からだけではない!
- 敷地内駐車場の車を移動したならば
- 材料メーカー連名保証ってホントに必要?
- 大規模修繕の清掃(塗料付着を除去)
- 大規模修繕の竣工清掃(チリ・ホコリをなくす)
- 大規模修繕の竣工清掃(汚れをなくす)
- 大規模修繕の竣工清掃(工事の気配をなくす)
- 長尺シートって防水保証でるの?
- どうして御社が大規模修繕を?(異業種の受注)
- どうして御社が大規模修繕を?(ななしのごん社さん)