する・しない でやっぱり違う「調査のお知らせ」
建物調査に入る際、事前に「調査のお知らせ」を掲示することが望まれます。
管理組合によっては、「そんなもんいらんから勝手にやって」と言われることも稀にあります。
しかし調査に入るあなたにとっては、事前に居住者の方々に認識されているか否かで、調査時の居心地が若干違いますので、管理組合の方々にはそこら辺も酌んで頂きましょう。
お知らせの内容としましては、
「調査をする旨、調査日、日数、どのような調査をするか、調査を行う際の注意点・考慮する点(音が出ます、調査員は腕章を着用しますなど)」等です。
又、調査の際に管理組合の方々にお願いすることがありましたら、「調査のお知らせ」内でも少し触れ、別紙にて「調査の際のお願い」と題して掲示するとよいです。
ゴンドラ調査の際の一時的な車のご移動をお願いする場合などは、直接居住者の方を伺ったり、ポストに投函する等の準備が必要になります。
居住者の方の都合がありますので、遅くても10日程前から当該居住者の方に接触して、早めに理解をして頂きましょう。
車の移動のお願いなどがなくても、お知らせは必ずします。
チェアゴンドラ(イス型の一人乗りゴンドラ)に乗った調査員が調査をしているときに、カーテンを閉めていない部屋の中が丸見えだったことがあります。
見ようとしたわけではありませんが、家の中の方と目が合った時の気まずさといったらなかったことでしょう。
こういう時も、事前にお知らせをしていなければ、大問題になりかねません。
その調査がマンションの大規模修繕工事を受注するための第一歩だとします。そうなれば、この「調査のお知らせ」が、居住者の皆さんと連絡を取り合う「とっかかり」となるのです。
そう考えれば、このときから「分かりやすいお知らせをしよう」という心がけが出来上がります。
「居住者の皆さんがいる場所での作業」ということを、肝に銘じて掛かりましょう。