大規模修繕工事を成功させる「バルコニー内のこと」

着工後にバルコニー内の件で「あたふた」しないために

着工後にバルコニー内の件で「あたふた」しないために

 

ふと上を見上げると、バルコニーに巨大な倉庫が置かれていることがあります。 しかも1つでなく何ヶ所も・・・。

 

 

受注が決まると、大抵は工事説明会を開いて、「どんな工事をしていくか」、「居住者の方たちにどんなお願いがあるか」を説明します。

 

そこで必ずお願いすることになるのが、「巨大倉庫の解体・撤去」です。

 

共用部分であり避難経路でもあるバルコニーには、原則として倉庫は置いてはいけないことになっています。

 

その定義はマンションによって管理規約の相違はあるでしょうが、やはり避難経路を塞ぐような巨大な倉庫は置くべきではありません。
しかも隣との境にある隔て板付近は、は、非常の際にその板を壊す事で、隣との行き来を可能にする大事な場所です。

 

勿論、解体する場合は、当該居住者の自己責任ですべきです。

 

・・・とはいっても、居住者の方々からの反応は、
「年やから無理」 「重いから無理」 「中身の置き場所がなくなるから無理」 等々。

 

各戸居住者の方が出来ないとおっしゃるなら、専門業者を紹介するか、施工者が業者を手配することも考慮します。
当然、お金は施工者が頂いて構いません。 とにかく、工事がスムーズに進むように段取りすべきです。

 

 

巨大倉庫の他にも様々な荷物があふれていることがあります。
小さな倉庫、プランター、鉢、自転車、タイヤ
共用廊下も荷物が置かれている事が多く、いずれにせよ工事の際は撤去して頂きます。

 

ただ、「移動して下さい。捨ててください。」と言っても、居住者の方々はどうしていいか分からず困ることが多いです。
その場合は、敷地内に「仮置き場」や「廃材ボックス」を設置し、居住者の皆様が自由に使用できるようにします。

 

この時、十分注意しなければならないことは、マンションの方以外の第三者が物を置いたり、廃材を捨てたりする事です。
日にちを決める、注意書きの掲示、カギを設ける、扉を付ける等、対策を練りましょう。

 

また、廃材ボックスに捨ててはならないもの、条件付きで捨てられるものなどの情報も、説明会や理事会、お知らせなどで、事前に伝たほうがいいです。
冷蔵庫やテレビ、エアコンなどを捨てられないよう、しっかり注意喚起して下さい。

 

 

いずれにせよ、共用部分が早めに片付くかどうかは、少なからず工事に影響します。
しっかりシミュレーションを行いましょう。

 

 

 

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