大規模修繕工事を成功させる「水道、汚水桝、電柱の確認」

水道、汚水桝、電柱等の場所の確認はしてますか?

なぜマンションの近隣にも目を向けるのか?

 

着工前に確認しておきたい事の一つに、散水栓、汚水桝、電柱の場所があります。

 

散水栓や、水道の蛇口は、敷地内に必ずあるものです。
若しなければ、パイプシャフトやメーターボックス内を探してみて下さい。あれば、その水道が誰のものかを調べ、使える様に手配します。
水道を確認後、そこから分岐して工事用シンクを設置する場所への配管の行方を想定します。仮設トイレの付近が良いでしょう。

 

何か妨げはないか、逆に配管が妨げにならないかを考えて想定します。
例えば、車両が通る所を通さなければならないとすれば、下にグレーチングで蓋をした溝がないか、あればその中に配管を通せるな。上に足場が掛かるならその上を通せないか、水圧は大丈夫か・・・
色々な場面を想定し、工事中の不都合がないかを考慮します。

 

水道の使用料は、工事費に含み、工事後精算ならば、分岐部分に水量メーターを設置し、着工前と竣工時にメーターの値を記録(写真に残せば良い)し、使用量を計算します。使用料は管理組合負担ならば、本来メーターの設置は不要ですが、管理組合からの要望があれば設置しますし、およそどれくらい使ったか目安を知るうえで設置する場合もあります。
若しメーターがあれば、地下の水道管からの水漏れがあった場合などは、使用した水量と水漏れの量を把握する事も出来ます。

 

汚水桝は、仮設トイレを簡易の水洗式にしたい場合に探します。
道路の真ん中や、「ここはトイレの設置は無理だな」、と思われる箇所にしかない場合は難しいです。
夏場は特に、色々な意味で簡易水洗の方がいいと思われますので、汚水桝の位置は確認しましょう。

 

敷地内電柱の位置も確認します。
仮設の電柱をどこに立てるか、どのように配線するか、工事用の分電盤をどこに設置するか等を想定します。
稀に、同じ敷地内に何棟かマンションが建っていて、一か所にしか電柱がなく、それが当該マンションからものすごく遠くにある場合は、配線が非常に長くなる事があります。更に配線を這わす際、他のマンションの了解が必要な場合も出てきますので、しっかり対処します。

 

できれば、仮設電柱の設置と電力会社への申請は、掲示板設置後、最初に(足場架設工事を含めた全ての仮設工事の前に)行っておいたほうがよいです。
様々な仮設工事で電気を使用する事がありますし、足場工事では壁つなぎに用いるハンマードリルで電気を必要とします。

 

 

様々な仮設工事同様、これらも事前調査が大事ですので、早めに行いましょう。

 

 

 

 

続きをみる →  仮駐車場の契約

 

 

 

 

  

  

 

 

 

 

 


ホーム RSS購読 サイトマップ
HOME