大規模修繕工事を成功させる「ペンキ塗り立て時の対策」

「ペンキ塗りたて」に関する対策

ペンキ塗り立ての注意書き

 

改修工事の現場でよく起こる事故が、塗ったばかりの塗装面を居住者が触ってしまうというものです。

 

新築現場では、他業種の作業員も塗装面の近くをウロウロしますが、日常のことなので現場内の状況を把握して塗装面に注意します。

 

しかしマンションの居住者からしてみれば、改修工事自体が「非日常」なので、勝手が違います。

 

いくら工事説明会で「新しい塗装面は乾くまでに半日は掛かりますから触れられないよう、ご注意願います」といったところで、100%安心できるわけではありません。

 

不意に当たってしまうこともあります。故意に触ってしまうこともあります。

 

施工者としてできることは、「工事説明会での注意喚起」「お知らせでのお願い」、そして「塗装現場での注意書き」です。

 

お知らせでのお願いは、塗装工事のお知らせ(主に日程、どの面を塗装するか、など)の他にも、「新しい塗装にご注意ください!」というお知らせを別に掲示すると効果的でしょう。

 

塗装工事のお知らせの中でのみ、「お願い」として小さく書いてある場合が多いようですが、大事なことなので、別用紙にしたほうがいいです。

 

それと同時に、実際の塗装現場では、「ペンキ塗り立て!!」の注意書きをしつこいくらい貼り付けたほうがいいです。

 

「あそこに注意書きがなかったので大丈夫かと思った。」といわれることもあります。

 

そうなる前に、万人が分かるような現場にするべきです。

 

また、工事説明会や事前に配布するお知らせなどでも、塗り立ての塗装に少しでも触ったら、工程にも影響するので、本当に注意して欲しいという旨の説明をします。

 

 

 

 

塗り立ての塗装面に着いた服。元に戻すのは困難である。

<写真>
塗り立ての塗装面に付いたコーディロイのコート。塗料の除去はむずかしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塗装塗り立てを故意に触られた跡。工程に少なからず影響する。

<写真>
塗装塗り立てを故意に触られた跡。工程に少なからず影響する。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談になりますが、塗装と同じように時間をかけないと触れられないのが、シーリング材です。

 

こちらも新しく打たれると、もの珍しさに押されて触ってみたくなる方がいるようです。

 

乾く前のシーリング材は、身体に付いたら、この世のものとは思えないくらい気持ちが悪く、ベタベタして取りづらいものです。

 

もちろん、衣服に付いたらほぼ取れません。

 

 

作業現場での「シーリング打ち立て」の貼り紙はもちろんのこと、工事説明会などで、「触られたら工程に影響する」「出来栄えが悪くなる」「付いたらとれなくなる」などをきちんとお話しし、触らないように切にお願いするべきです。

 

 

 

 

 

 

 


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