大規模修繕工事を成功させる「鉄部塗装の回数」

塗装は回数を重ねるたびに厚くなる

塗装は回数を重ねるたびに厚くなる

 

鉄部を繰り返し塗装していると、塗装面が厚くなり、それが不具合に繋がる事があります。

 

「塗り重ねるのは壁も同じなのに、なんで鉄が?」ごもっともです。

 

 

壁も改修工事では新規塗装を施します。

 

しかも模様が付いている壁の塗装は、鉄部塗装よりもはるかに厚い。

 

しかし厚みが付く事で不具合が生じるのは鉄部が多い。 なぜか。 

 

それは鉄部は開閉する箇所が多いからです。

 

 

玄関扉は扉自体が鉄製で、仕上げも塗装の場合は、扉と枠の両方を塗ります。

 

それは非常扉、消火栓ボックス、P.Sなどもしかりです。

 

扉自体がダイノックシートの様なもので仕上げられている場合も枠は塗装します。

 

そして鉄部は錆が発生しやすいので、壁面よりも塗装の頻度が多くなります。

 

 

塗装していくにつれてどうなるか・・・ 

 

どんどん厚みを付けて扉と枠の隙間が狭くなり、しまいにはくっついてしまいます。

 

そこまで行くと、当たる部分だけでも一度塗膜を研磨して取り除き、再塗装することになります。

 

年数が経ってくると、必ず突き当たる問題で、鉄が膨張したので取替だと叫ぶ方もおられますが、削るだけでいいので心配しないで下さい。

 

消火栓ボックスなどは、いっそのことステンレスに取り換えるのも良いですが、お財布に相談すべきです。

 

 

塗装の塗り重ねで鉄部扉の開閉が難しいと言っている管理組合の方々、素晴らしいと思います。

 

前途の通り、鉄は錆がきやすいので、早めに錆止め塗装をしなければなりません。

 

それはわかっているけど、色々な事情で工事に踏み込めない管理組合もあります。

 

それでも塗装の必要性を感じて3~5年周期で塗替えをしているので上の様な開閉の問題が出てくる。

 

管理組合の中に、本当に建物の価値を考えている人がいる、若しくは大部分がそのような考えでいるという証しだと思います。

 

 

海沿いでもないのに敷地内の鉄部の腐食が激しいマンションにお住いの管理組合の皆様も、どうか今一度、マンションを購入した頃のあの気持ちに戻って、マンションを見直して下さい。

 

そして管理組合全員で、マンションの価値を上げるべく改めて話し合いをしてみてはどうでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 


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