大規模修繕工事を成功させる「車の移動の判断」

車の移動、ほんとにそれだけでいいの?

車の移動、ほんとにそれだけでいいの?

 

工事中のマンション敷地内における車両移動は、的確になされなければなりません。

 

足場や事務所等の仮設物を設置するところ、一時的に足場の部材を置いたり、クレーン車を据えたりするところを、事前に確認・連絡し、当該居住者の方々へお知らせします。

 

 

全ての駐車区画の方々に対して連絡は十分。後は着工するのみ。そうして足場の架設工事が始まります。

 

クレーンの設置個所の車両も全て移動して頂きました。 

 

さあ来い、クレーン!!

 

そしてクレーン車が到着。50tラフターは思ったより大きい。しかし敷地外の路駐もなし、電線等その他の安全面も確認済。満を持して敷地内へ入場。

 

・・・と思いきや、駐車場の隅の1台があるためにどう頑張っても切り返せない。

 

ここの区画の方へは移動のお願いなどしていないし、今更移動して下さいなんて言えない・・・

 

しかし、この車がある限り工事が前に進まない。 意を決して持ち主の居住者の元へ。

 

「おはようございます。大変申し訳ございませんが、・・・ 。」

 

「ああ、そうですか。別にいいですよー。」

 

画して待ちぼうけを受けた50tクレーンは、無事スタンバイ出来たのでありました。

 

 

ここで学ばなければならない事は、事前のシミュレーションを最後の詰めまでしっかりやることです。

 

最後に移動して下さった車の持ち主の方も、いいですよとは言ったものの、「そんなの先に調べとけよ」と思ったことに違いありません。

 

自分だけで判断せず、クレーンのオペレーターに事前に現場を見て頂き、判断してもらう事が一番です。

 

そうすることで、当日になって急にあの車を移動しなければならないなんて事がなくなります。

 

 

しかしながら、満を持してと思った時も、万が一の事態に遭遇する可能性もゼロではありません。

 

不測の事態を予想し、当日に車の移動をお願いする時があるという事を伝えておくことが望ましいです。

 

 

工事は生ものです。なにが起こるか分からないので、様々な事を想定しながら進めて頂きたいものです。

 

 

 

 

 


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