緊急連絡先はしっかりと掲示する
工事を進めていくと、万全を期していても不測の事態に襲われる可能性はゼロではありません。
工事関係者として、常にそのことを念頭において現場を進めていかなければなりません。
工事の際にけが人が出るかもしれません。
熱中症で倒れる職人さんが出てくるかもしれません。
クレーン車で荷揚げをする際、電線を切ってしまうかもしれません。
こうした「若しも」の時の為に、「緊急連絡先」を掲示します。
「当たり前だろ」と思われるかも知れませんが、この当たり前が出来ていない現場があります。
着工前の工事説明会で、資料として添付する会社もありますが、やはり現場にも貼るべきです。
不測の事態の発見者が、「どうしたらいいのか分からない」という事を避ける為、確実に行って下さい。
緊急事態が起こった際、先ず発見者が現場代理人に連絡します。
現場代理人は状況を把握し、関連する機関への連絡を素早く行います。
二次災害を防止する処置をとり、管理組合・監理者・施工会社への連絡を行います。
大まかなにはこの様な流れですが、これを分かりやすく図示します。
主な記載先として、「電力会社」、「水道局」、「ガス会社」、「電話会社」、「労働基準監督署」、「警察署」、「消防署」、そして忘れてはならないのが「病院」です。
病院は、救急として連絡先を「119番」としていいのですが、一緒に近隣の救急病院の詳細と車での所要時間、地図と道順を掲示します。
これをやるかやらないかは皆様の自由ですが、万が一の時の為、是非とも行って頂きたく、ここに記します。
人命が一番。 応急処置を終えても、時間帯や場所によっては、救急車の到着が遅くなる可能性があります。
どの様な場合も、臨機応変に対応したいものです。