誘導員配置について
足場の作業、大型車の入場、ゴンドラ作業時、様々な場面で、誘導員の配置が必要になります。
たまに、「誘導員なんて、お金が掛かるから現場代理人がやればいいじゃない」 なんて言葉を聞きますが、現場代理人も色々な打ち合わせ、段取り、他作業の管理等でそうそう暇ではありません。
作業員を誘導員にしている現場もあります。
短時間なら許されますが、ずっとですと賢明ではありません。
しかも誘導員として現場に来られる方々は、相応の教育も受け、仕事も慣れています。
餅は餅屋です。
足場の仮設・解体時、車両や人の通行が多い箇所での作業で、必要と思われる時に配置します。
車両や歩行者の通行時に、作業を一旦止めさせて安全に通行して頂いたり、作業を止めずに、安全通路へ誘導したりします。
大型車の入退場時は、他の車両や歩行者に注意しながら、安全に大型車が移動出来る様に誘導します。
狭い敷地内などは、駐車中の車両や施設に接触しない様、細心の注意を払いながら行います。
ゴンドラ作業時は、下部に第三者がいないか確認する為、又、歩行者を安全に誘導します。
誘導員の配置は、工事現場が安全に、且つ円滑に動くために必要な事です。
ここで注意して頂きたいのが、誘導員に過剰な仕事を要求する人がいることです。
道路の工事現場でごく稀に見かけるのが、交通誘導員がねこ車を押しているところです。
さすがにユンボを操縦してたり道路の穴の中に入っていたりは今まで見たことないです。
マンションの大規模改修の現場でも、誘導員の方がコーンとバーを設置したり、ちょっとしたものを移動することはあるでしょう。しかし、「ちょっと荷卸し手伝って」、「練った材料 上まで持って行って」等の指示を受ける誘導員の方もいるようです。
これはどうなのでしょうか。
体がうずうずして、誘導以外の仕事をしたくなるという話も聞いたことがあります。
でもそれをやる事で安全管理がおろそかになりますし、けがをしたらどうするつもりでしょうか。
餅は餅屋。 誘導員は誘導の仕事で、工事現場の安全を確保して頂きたいです。