大規模修繕工事を成功させる「足場工事に関する居住者へのお願い」

居住者への「お願い」 (足場工事その3)

居住者への「お願い」 (足場工事その3)

 

マンション大規模修繕が始まると、普段は身近に見ることのない作業足場が建ちます。

 

マンションには沢山の方が住まれており、建った足場に対して色々な反応を示します。

 

ここでは、足場が建ったあとに気を付けて頂きたい事を主に記します。

 

 

<メッシュシートでご迷惑をお掛けいたします>

 

女性方の反応で一番多いのは、「メッシュシートが掛かって、日が当たらないので洗濯物が乾きにくいわ」という声。

 

工事中は、ただでさえベランダバルコニーの使用に制限が生まれます。

 

外壁の補修シーリング材の打替え、塗装床面の防水など、洗濯物を干せない期間がたくさんあります。

 

これらの工事がない時は、工事用の掲示板で、「洗濯物は干せますよ」というお知らせがあります。

 

いつもは乾燥機で済ませたり、家の中で干したりしていて、天日干しの匂いが懐かしいと感じていることでしょう。

 

「やっと洗濯物が干せる!」と意気込み、たまりにたまった洗濯物を干したものの、普段よりも乾きが悪いとの声を聞きます。

 

「工事をしていない間だけ、メッシュシートを取ってくれないかしら?」ということをいう人がいます。

 

しかし工事期間中にそんなことを繰り返していたら、それだけ人も掛かり、お金も掛かり、作業者の危険も増えます。

 

どうか、工事が終わって足場が全てなくなるまで、辛抱して下さい。

 

 

<足場には勝手に上らないでください!>

 

工事用足場が建つと、普段はないものなので、どんなものなのか確かめたくなる気持ちが出てきます。

 

足場への興味を持つ方は、特に男性が多いようです。

 

「どんな作りなんだろう」、「歩くとどんな感じだろう」と、様々な関心事が頭によぎります。

 

大半の女性方には、到底理解できない考えを持つ殿方がおられるものです。

 

そして、同じ様な仕事をされている方、普段からヘルメットを被るようなお仕事をされている片、昔はその筋(コワい人ではない)の第一線で活躍され、引退して悠悠自適に過ごされている方なども、足場が建つと「上りたくなる症候群」にかかる場合があります。

 

そんなこんなの気持ち・理由があられても、そこでの工事関係者でない限りは、絶対に足場には上らないで下さい。

 

まず足場上では、保護帽(ヘルメット)を着用して、上部からの落下物や、頭上の足場材などから頭を守ります。

 

その工事用ヘルメットを着用しなければ、万が一怪我をしても、誰も責任を取ってくれません。

 

ヘルメットと同じように大切なのが「安全帯」です。

 

作業中や点検中、腰に巻かれた安全帯に付いているフックを、腰より高い足場材に掛けて、墜落事故を防ぎます。

 

工事関係者でも、これらに保護具を着用しなければ足場に上れないという事を、多くの現場が周知徹底しています。

 

ある現場では、「夜に工事が行われていないはずなのに、誰かが足場の上をうろついていた」という連絡が居住者からありました。

 

オートロックのマンションで、足場出入口にも鍵を掛けているので、他の居住者から慎重に話を聞きました。

 

よくよく聞いてみると、「工事の進み具合を確認したかった」という理事長さんでした。

 

工事説明会でも工事用掲示板でも、「施工業者の許可なしに足場に入ること出来ません」と伝えていました。

 

一番守ってほしい方に守ってもらえなかったことに肩を落とした一方、怪我をせずに戻って来られたことへの安堵も覚えています。

 

 

大人以上に気を付けて頂きたいのが、お子様方です。

 

好奇心はさることながら、身軽さも大人以上。

 

いとも簡単にベランダにある荷物などを踏み台にして、「ひょい!」っと上れます。

 

この行為が、大人以上に危険な事は説明するまでもなく、工事が始まる前からお子様方には「いかに危ないか」を、伝えて下さい。

 

「「頭を打って怪我をする」、「落ちたらとんでもないことになる」など、具体的にどうなってしまうかを伝えるのも効果的です。

 

くれぐれも、「私も興味があるから、一緒に行ったら大丈夫だよ」なんて言われない様に・・

 

 

 


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