大規模修繕で失敗しないための「既存資料の扱い方」

既存の資料を鵜呑みにしていませんか?

既存の資料を鵜呑みにしていませんか?

 

 

見積作成段階で注意して頂きたいことは、「資料を鵜呑みにしない。」ということです。

 

マンションから直接依頼された見積ならば、頂く資料は図面のみの場合があります。

 

管理組合によっては、共通仕様書や施工要領書、見積項目等も渡されるところもあります。

 

これらの資料は、設計監理が入ってなければ、管理会社が作成する、マンションに住んでいる建築士の方が作成する、又は調査・仕様書作成のみを時間を掛けて別業者(他社)にして頂いたものです。

 

又、以前他社が提出した見積書を、金額を消して出してくる管理組合もあります。

 

これらの資料を、全く疑うことなく見積作成をすれば、それは楽でしょう。

 

しかし所詮自分が作成したものではないので、必ず弊害が出てきます。

 

「こんな項目を見積にかくのか。」
足場は枠組みとなっているけど、歪(いびつ)なところは立たないよ・・・」
「こんな材料・工法聞いたことないよ。」
「この現場はこんな仕様では収まらない。」   など。

 

だから資料を頂いたら、なるべく早く目を通して下さい。 全ての疑問・提案を質疑に挙げるためにもです。

 

着工した後で工事に不具合が生じれば、全て施工者の責任です。

 

もし質疑を挙げる期間自体がなければ、見積作成時に管理組合に質疑がある旨を伝え、柔軟に対応して頂きましょう。

 

自分たちのマンションの事です。きっと対応して下さります。

 

それでも質疑が受け付けられないときは、施工者が出来うる工事で見積を作成し、配布された資料と異なる旨を文書でまとめるべきです。

 

ただ配布された資料のみで作成された見積書より、しっかり自分たちで調査した見積なので説得力あります。

 

後程プレゼンテーション等の席で意見を交し合えばいいのです。

 

きちんと自分たちの考えを述べるべきです。

 

マンションの事を本気で考えて作成した見積・提案なら、きっと受け入れてもらえます。

 

 

重要なことは、「自分がマンションの居住者の立場になって考える」です。

 

 

 

続きをみる →  設計監理は信頼のおけるところですか?

 

 

 

 


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