大規模修繕工事を成功させる「玄関枠塗装の進め方」

玄関枠塗装日は扉を開けていただきます(2)

玄関枠塗装日は扉を開けていただきます(2)

 

前回の記事で、マンション玄関枠塗装工事(鉄部の場合)の際は、居住者の皆様に在宅して頂くというお話をしました。

 

ここでは、どのようなアンケート内容なのか、工事当日はどのような流れなのかの一例を記していきます。

 

 

アンケートは、何日か候補日が設定されています。施工業者が集中して玄関枠塗装を回る期間です。午前と午後に分けている事もあります。居住者の皆様の負担を少しでも軽くするためです。

 

これも業者によってまちまちですが、第2希望くらいまでは記入する欄があります。一つの希望日時がある時間に集中すれば、施工業者も回りきれません。複数の希望日時を集計し、無理のない日程になるように調整します。

 

土日や祭日を候補日にしていない業者もいると思いますが、大抵の場合は平日に休みを取れない方もおられるので、土日も候補日に入れてます。若しそうでない場合は、「候補日以外に希望日がある方は、記入をお願い致します」という書き方をしていると思います。

 

アンケートを集める期間が何日かあり、最終日が過ぎますとアンケートをすべて回収して施工業者の方で集計作業に入ります。施工日時が決まりましたら、各戸にお知らせします。このお知らせで決まった日時は、しっかり覚えておいて下さい。訪問した際に、いるはずの居住者の方が居られなければ、また日程を調整する羽目になります。

 

工事日までの期間が長ければ長いほど、皆様も忘れやすいと思います。施工業者もそんなに間が空かないような日程調整を行うと思いますが、居住者の皆様もカレンダーに印をするなどして覚えておいて頂きたいです。

 

作業当日は、作業員が各戸に伺い、作業工程・どのくらい時間が掛かるか・塗装面には触れないで下さいという旨の説明をしたのちに作業に入ります。

 

塗料は少し溶剤の臭いがしますので、塗装が始まりましたら換気の必要があります。風の流れを酌んで窓の開閉をします。

 

作業と作業の間は、塗料の乾燥時間のために扉を少し開けておく処置を致します。この間も何か起こるといけないので、外出は控えて頂きたいです。

 

無事上塗りが完了しましたら、やはり乾燥するまで少し扉をあけたままにします。そして表面が乾燥して、扉を閉めても問題なくなりましたら、ゴムパッキンを設置(撤去する場合)して完了です。

 

作業中は、ゴミの付着がないか、塗装のかすれがないかなどに注意を払いながら作業員は工事を進めます。在宅中の皆様も、塗装面に注意しながらの通行をお願いいたします。

 

工事中、居住者の方々に直接関係する箇所は、玄関枠の他に「物置」があります。

 

ここは鍵が付いており、各戸で鍵を所持している場所なので、鍵を貸し出して頂くか、塗装の期間は開錠して頂く、または紛失しては困るものを出して頂いて、常時開けて頂くなど、玄関枠と同様に事前に協議しておきます。

 

 

大規模修繕工事を進めていくのは施工業者です。しかし、主役は施主である居住者の皆様という意識を常に持っていただき、工事に挑んで頂きたいです。

 

 

 

 

 

 

 


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