TIG溶接(てぃぐようせつ)とは
アーク溶接の一つで、タングステンの棒を電極として、金属同士を融接する工法です。
ほとんどの金属の溶接が可能です。
●TIGとは、「Tungsten Inert Gas」の略です(inertとは、「不活性な」「化学反応を起こさせない」の意です)。
●溶接する金属(母材)とタングステンの間に高温のアーク(放電)を発生させ、金属同士を融接します。
●ガスボンベから供給される、アルゴンやヘリウムガスがシールドガスとなります。
これが溶接個所とアークを守り、溶接を安定させます。
アルゴンガスが使用されるTIG溶接は、「アルゴン溶接」とも呼ばれます。
●タングステンのみで融接することもありますが、棒やワイヤーを利用して溶接面を強固にします。
●やり方次第で火花やスパッタが出ないので、安全に気を遣う現場や、ステンレスの溶接で重宝されます。
しかし母材の表面に異物があると、火花やスパッタが発生するので、SSなどの鋼材は、表面の黒皮を除去する必要があります。
●マンションの修繕工事では、手摺設置工事・建具改修工事などで使用されます。