MAG溶接（まぐようせつ）とは
アーク溶接の一つで、コイルのように巻かれた溶接ワイヤーを電極にして、金属同士を融接する方法です。
●溶接する金属（母材）と溶接ワイヤーが、高温のアークを起こして融接する際、ボンベから運ばれるシールドガスが、融接個所とアークを守り、溶接を安定させます。
●シールドガスには、炭酸ガスや、炭酸ガスとアルゴンの混合ガスなどが使用されます。
炭酸ガスが使用されるものは、 「炭酸ガスアーク溶接」や、単に「CO2」と呼ばれます。
炭酸ガスとアルゴンの混合ガスが使用されるものが、純粋にMAG溶接と呼ばれます。
●MAGは、「Metal Active Gas」の略で、Active Gasは「活性ガス」のことです。
●コイルのように巻かれた溶接ワイヤーは、10㎏や20㎏等の重さがあり、かなりの長さになります。
溶接ホルダーの手元スイッチを押している間、ワイヤーが出てきます。
人が自動で長いワイヤーを送ることが出来るので、「半自動溶接」とも呼ばれます。
●長時間切れることがない溶接が可能で、被覆アーク溶接、TIG溶接などよりも容易に施工出来るため、幅広く使用されています。