何故マンションの人達は仲良くないのか?
「なぜマンションの人達は仲良くないのか?」
・・・と言われて、「なに言ってんの。 うちのマンションはみんな仲いいよ。」 と言える方、いいマンションにお住まいで、ご近所付き合いもうまくいっているのでしょう。
しかし、世の中うまくいかないコミュニティもあるようで、何かにつけて問題が起こるマンションも多いです。
居住者間のコミュニケーション。
廊下や敷地内で会うと、軽い挨拶くらいは交わす方が大半です。
でも中には、挨拶してもいつも無言で素通りする方もおられるようで、「なんか私嫌われてるのかしら?」と本気で悩む方もおられます。
マンションに限らず、世の中には色々な人がいるので、本当に挨拶をしない人も中にはいます。
それはそれで仕方のない事として、やり過ごすのも方法です。
「以前は全く挨拶を返してくれなかった人が、数回挨拶をしていると、小さい声ながらも挨拶を返してくれた」 なんて事もあります。
一度素通りされただけで、めげずに挨拶を続ける事は、ちょっとだけ根気がいると思いますが、それが相手に伝わる瞬間は言葉では言い表せないものがあるでしょう。
でも明らかに 「私に話しかけるな」 オーラを醸し出している人っているものです。
そんなときは無理しない事です。時を待ちましょう。
いつか話が出来る機会が来ます。
軽い挨拶を交わすのみの人とも、お天気や季節の話題などで、軽い会話をしてみます。
回覧板を持って行った時にも、笑顔で二言三言交わしてみます。
そのような積み重ねが、居住者間の輪を広げていく一歩になるかも知れません。
自宅の隣や上下等、近隣の方々と顔なじみになっていたり、挨拶を交わす間柄になっていると、何かと助かることも多々あります。
特にお子様がおられるご家庭では。
集合住宅では、音の問題が必ずと言っていい程出てきます。
小さなお子様が飛んだり跳ねたり、泣いたり笑ったり。様々な音を出して元気が有り余っている事を証明してくれます。
元気なお子様がおられる方や子供が好きな方々は、程度の問題はあるとして、元気な子供の事を 「微笑ましい」 として容認します。
しかしそうでない方々にとっては、「うるさい子供だ」 という認識をします。
集合住宅に住んでいるということは、隣近所に迷惑を掛けない様に生活をするという原則はありますので、親御さん方は子供に、「ドンドン飛んだりバタバタ走らない」 と教えることでしょう。
しかしそれでも全ての子供に行為を防ぎ切るものではありません。お子様をお持ちに方々は十分理解している事でしょう。
ましてや小学校にも通っていないくらいのお子様は、分かって頂くのに困難を極めます。
ここで「うるさい子供だ」と認識する方は、下から天井に向かって何らかの「攻撃」を仕掛けるか、玄関まで来て「うるさいよ(程度は人によって異なります)」と教えてくれるか、最悪の場合は、嫌な思いや怒りを溜めこみます。
「うるさい」と感じる方は、勉強や仕事の最中かも知れません。
夜勤明けで就寝中かも知れません。
「大した事ないのに」と、お子様をお持ちの方が思っても、それは主観的な意見で、他人の気持ちを理解できていないだけです。
こういう事の積み重ねで、周囲の方々との関係がよろしくない方向へと進んでいきます。
しかしこれが、挨拶を交わしたり、お話が出来る良い関係が保たれていたりすると、状況が変わってきます。
「うちの子がいつもうるさくて本当にすみません・・・静かにする様にこれからも言って聞かせますので。」
「いいよいいよ。子供は少しくらい元気がないと。娘が資格試験の勉強をしているけど、ホントに静かにして欲しい時は伝えるからさ。」という具合で、お互いの日頃の思いや状況を確認し合えます。
お子様のお友達が遊びに来るときは、いつもより賑やかになります。そういう時も事前に、「今日、少しうるさいかも知れません。」と断りを入れておくと、下階やお隣の方も心づもりが出来るでしょう。
こちらからお願いするばかりでなく、お願いされる事もあるでしょう。
同じ共同体にいる以上は、全て「お互い様の精神」を持ってみんなが過ごし易い環境を作っていく事が望まれます。